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woof の う・ふ・ふ

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百鬼丸(ひゃっきまる)展を終えて!

5月1日(日)、3週間にわたった百鬼丸展が無事終了しました。この間、お休みの月曜を除いて殆ど会場に出ていた私は、正直くたびれました。でも心地のよい疲れですが。お出掛け頂いた大勢の皆様、本当にありがとうございました

東北大震災と原発事故、これにどう向かい合ったらよいかと戸惑う中での開催。前日の11日には強い余震もあり、遠方からの人は電車が止まったらとの不安もあったのでは? そんなこんなで出だしはボチボチで百鬼丸さんもちょっと拍子抜けだったのでは。しかし日増しに来場者も増え、ライブも盛り上がり、さすが地元だけあって百鬼さんのファンでもある切り絵教室の生徒さんが大勢に声をかけて下さいました。嬉しかったのは、美大出身や絵を描いている方達に、デッサン力が素晴らしいとお褒めを頂いたこと。

この展覧会に誰よりも感激したのがこの私でした。売れっ子作家と聞いていたので、うちで展覧会をやってもらうなんてとても無理と思い、作品を見せてもらうのも怠っていました。そんな中で「ううふ展」が決まり、アマゾンで「百鬼丸」を検索するとあまりにも多くの本が出てきてびっくり。「表紙の絵を見て本を選ぶ」なんて生まれて初めての経験でした。3週間という長い会期中百鬼丸さんにいろいろ尋ねて解ったこと:百鬼丸さんは絵も切り絵も誰にも習ったことがなく、小学生時代に絵がうまかったことくらいで、27歳でいきなりプロになり、次々と表紙や挿絵の仕事が舞込んできたとのこと。切り絵の手法も全く独自にうみだしたものです。30年間作家や出版社の方々の要望にあわせ、実に様々な手法を開発してきたこと、その幅の広さに本当にびっくりさせられました。中には版画と見間違うようなものも

手にいれた十数冊の本をボチボチ読んでいます。15年前に朝日新聞に連載された白石一郎著「異人館」と十年前に毎日新聞に連載された北方謙三の「黒龍の柩」を早く読んで、図書館で新聞の挿絵にあたりたいと思っています。

来年も同じ頃に「ううふ展」をやってくださるそうです。百鬼丸さんの普通の原画は数万円から数十万円もするのですがライブの作品なら数千円で手に入ります。来年は欲しい絵をリクエストしてみてはいかがでしょう

会期の始め頃に私がお願いしたのは「大津波」でした。暗い題材で随分お困りになったようでしたが、出来上がった作品がこれです。
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感想:ささくれ立った私の気持ちを癒して下さってありがとう。ただちょっと疑問。津波で家や船は打ち上げられるのに魚の姿は見ないですね。もしかしたら、魚は利口で地震や津波をいち早く察知して沖へ逃げたり、海の底に潜ったりしているのでは?

津波と原発事故にどう向き合ったら良いのか答えの出ぬままとうとう展覧会が終わってしまいました。対応が遅い遅いと政権批判ばかりが聞こえる毎日です。テレビのニュースを丹念に見ている私には一歩一歩前に進んでいるように思えますが。原発事故後の1週間、チェルノブイリの何倍もの爆発が起きるのではと固唾を飲んでテレビの画面に見入っていた私です。そうならなかったことに、神様と東電の現場で命がけで働いて下さった方々に感謝したい思いです。阪神大震災の10倍位のことが起っているのですから、ゆっくりゆっくりが良いのだと思います。そして戦後六十数年右肩上がりで進んで来た日本のあり方を根本から考え直す時なのです。まだ震災からたった2ヶ月なのです。政権争いの醜い姿だけは見たくないですね。

2011.5.6   店主 川野澄江
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by g-woof | 2011-05-07 00:02 | 展示案内
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