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福島県新地に齋藤舟郎君を訪ねて

店主の川野が次の催し「齋藤舟郎陶人形展」(9月28日〜10月3日まで)の作家、齋藤舟郎君のアトリエを夏休みに訪問した時の訪問記です!作品をさらに深く楽しめます。どうぞご覧ください。

8月9日、昼前に家を出て新地に向かう。夕方までに着けば良いので、新幹線で福島駅まで行き、そこから阿武隈急行(鈍行電車です)でゆっくり川沿いの景色を眺めながら槻木まで、そこから一駅だけ東北本線に乗って岩沼に。そこからさらに常磐線で新地まで約30分、5時過ぎに新地駅に到着。タクシーで青々とした田んぼの中の道を、鹿狼山という低い山の中腹にある「鹿狼の湯」に向かう。
 舟郎君は、今日は仙台までお墓掃除のアルバイトに出掛けるということなので、ゆっくり温泉(鉱泉、岩をくりぬいた露天風呂が珍しい)に入ったあと、一人で夕食。新地は農村でしかも新地港という漁港も控えており、地元の食材を使った料理。貝や魚のお刺身や焼き魚がおいしく、蕎は自家栽培という。ビールも飲んですっかりのんびりしていた時、舟郎君に優香さん、それに晴太朗君が揃って現れ、本当にびっくり!彼等はうどんを食べお風呂にも入って帰る。

 翌朝舟郎君が車で迎えに来てくれた。先ず、宿のすぐ側にある、お父上、齋藤研先生のアトリエに。庭に大きな廃船が置かれており、看板替わりになっている。
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毎年8月初めに銅版画教室が行なわれており、10人程が熱心に制作中だった。アトリエの内外や倉を移築したギャラリーを写真におさめた。
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先生の大作を展示するために造られただけに、建物と絵がまさに一体となった美術館である。また家の内外に舟郎君の作品も嵌め込まれている。それを見ると、先生が舟郎君の最もよい理解者なのだと実感する。舟郎君の人形は、展覧会場で見るよりずっといきいきしている。
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 その後、すぐ近くの舟郎君の家に。玄関前には、さすが陶芸家の家らしく、郵便ポストも表札も自作の焼物。なかなかオシャレ。数年前から空き家になっていたボロボロの農家を、床を張り、壁に漆喰を塗り・・・。1年をかけて、殆ど一人で直したのだそうだ。立派な神棚やおしゃれな箪笥、これは前に住んでいたおばあさんが、置いて行った物とのこと。家の裏の鳥小屋には数羽のチャボが、工房の前には手作りの可愛らしい椅子やブランコが。庭にスイカや茄子など野菜も植えられていたが、猛暑のせいか出来はイマイチのようだったが、その中で彼の人形が一人気持よさそうに遊んでいた。
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 本当は、9月28日の展覧会にむけて、進行状況をチェックしに行ったのだが・・・実は、7月末に来春第二子が誕生することが解り、急にアルバイトに精を出すことになったそうだ。そんな訳で、これで間に合うのかなとちょっと心配になったが、彼のこと、最後には頑張ってくれるだろう。作品作りだけは彼でないと出来ないが、その他は全部こちらで手配するので、任せておいてと激励。

 その後、齋藤先生のアトリエに戻り、カレーライスをご馳走になる。福島は昨日から、まるで埼玉の暑さを私が連れて来たみたいな猛烈な暑さ。車で新地港だけ回ってもらって、早々に宿の「鹿狼の湯」に戻った。夕食に宿まで来てもらう約束をして別れる。午後3時過ぎというのに、温泉に入ってのんびり。昨日入りそこなった、岩をくり抜いた露天風呂も満喫。翌朝朝食を済ませると、すぐにタクシーで新地駅に。そして仙台駅から新幹線に。何だか温泉で夏休みを過ごしに行ったみたいな旅になってしまった。それもこれも列島を襲った猛暑のせいでした。

 最後に。
 こんな自然の恵一杯の地で子育てと制作ができるなんて、本当に素晴らしいことだが、ただ一つ大きな問題は、仕事が少ないこと。「ときがわ」では、アルバイトをしながら好きな物を好きなように作って暮らしていけたのだが、これからはどうなるのか。彼等のこと、きっと周りの人に支えられて、道を切り開いていってくれると思うのだが・・・
一つの提案。庭に置く大きな人形やお店の看板替わりになる置物など、ブログで提案して注文をとってみたらどうかしら?

ううふ店主 川野澄江
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by g-woof | 2010-09-14 14:55 | 展示案内
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